先日の仮想通貨大暴落に伴い、今は個人的に仮想通貨の買い場だと思っております。
そんな状況の中、今から仮想通貨を始めよう!という方は、まず口座の開設をしていく必要があります。
そんな時、どこの口座を開設しよう?なにから手を付けていけばよいんだろう?と思う方もいるかと思います。
そこで、仮想通貨を始めるはじめの一歩である、仮想通貨取引所に関して、ボクの個人的な意見を書いてみます。
リスク回避の手段として2つ持とう
銀行口座も2つ持つよね?
これは銀行口座の開設と少し似ているかと思います。
銀行口座もメインの銀行口座をもっていながらも、やはりその他の口座を1つは持っている方が多いかと思います。その理由として、メインの銀行口座になにかあったら、、、?という思いが背景にあるかと思います。
仮想通貨取引所も同じです。
というより、仮想通貨取引所はぶっちゃけ銀行よりもはるかにリスクが高いです。
設備にかけているコストやこれまでの経験値からも、大手銀行のほうが圧倒的にセキュリティやトラブル対応が良いのは想像できるかと思います。
仮想通貨取引所なんてせいぜい数年の歴史です。もちろん最新の技術は入れているかと思いますが、それでも日が浅いのでいろいろと問題が生じます。
もし1つの取引所ですべての仮想通貨を扱っていた場合、その取引所でなにかあったら自分の資産が一気に失われます。
また、仮想通貨の場合は、ただ「失われる」もありますが「取引不能」もあります。
現にここまで半年間くらい取引所でピコピコ取引をしている中で、何回かこの「取引不能」がありました。
この「失われる」と「取引不能」は実際にこれまでの日本の取引市場でも起こっている事件ですので、まずはそれを見ていきましょう!
一番大事な時期にこそ「取引不能」に?
では、どんな時に取引不能になるか?
これが、一番大事な急騰急落時にこそ、起こります。
原因の多くが単純なサーバーダウンかと思われますが、やはり急騰急落時はみんなが大量に買ったり売ったりします。そうなると、当然サーバーにも負荷がかかり、一時取引停止状態になります。
こうなったら大変です。
急騰時なら、もったいないチャンスを逃したな~で終わるかもしれませんが、
急落時であれば、下がっていくのをただただ指を咥えて見ていることしかできなくなります。
取引再開後には、すでに何万も損をしている、なんてことはざらにあります。
こんな時取引所を分散させておけば、A取引所では残念ながら指を咥えて損をしますが、B取引所の資産は無事に売って、損失を減らすことができます。
さすがに今まで同タイミングでAとBの取引所で取引不能というのはありませんでしたが、実際に取引が一時的に不能になるケースは何度かありました。
ただ、仮想通貨の場合、A取引所のすべてが「取引不能」になるというよりは、
A取引所の「ビットコイン」が取引停止、他のコインは大丈夫、というように、すべてのコインがダウンしているという状態はあまりないかと思います。
ですが、先日の暴落時は、ビットフライヤーでアクセスしにくい状況が1時間程度続いたり、入金の反映が遅れるなどのトラブルがあったりもしています。
大事な局面で自分の資産を動かせないという状況は本当に焦りますよね。
そのためのリスク分散として、取引所を複数持ち、1つがだめでも残りを救えるようにしておく必要があります。
「ハッキング」で資産を丸ごと失う?
さて、もう一つのリスクが、取引所のハッキングによる資産を「失う」というリスクです。
これは2018年1月のコインチェック事件が一番有名ですね。
仮想通貨バブルの中、コインチェックのがハッキングを受け、仮想通貨「NEM」が約580億円相当失われたという事件です。原因はコインチェック側のセキュリティ対策に問題があり、簡単にハックできる状況にあったというところですが、このあたりが歴史の浅い、ベンチャーっぽさの残る仮想通貨取引所の不安点かもしれません。
結局の事件は、大手証券取引所のマネックスグループがコインチェックを傘下に入れ、すべての資産を顧客に戻したことでいったんは丸く収まりましたが、
「仮想通貨=危険」のイメージを付けるのには十分すぎる事件となりました。
世界的に見れば、2011年に海外のマウントゴックス社からビットコインがハッキングされ、それが2014年に公になり、最終的にマウントゴックス社が破産するという「ゴックス事件」がありました。
仮想通貨の歴史は10年足らずなのですが、本当に面白い事件がたくさんあります。当事者だったらたまらないですが、、、。
さてコインチェックに関しては現在マネックスグループの傘下になり、万全のセキュリティ体制で再始動。現在でも国内最大手としてユーザーを日々増やしております。今では、本人確認に数週間もかかりなかなか取引がスタートできないそうです。
「絶対大丈夫」という取引所がない
そんなコインチェックでも、サーバーダウンによりしばしば「取引不能」になったりするので、結論、ここなら「絶対大丈夫」という取引所がないというのが現状です。
コインチェックの場合、ハッキングがされても現に資産を戻したという実績がありましたが、他の取引所はどうかわかりませんし、市場が膨れ上がった今、もう一度同じ事件が起こったらコインチェックでも同じように対応されるかわかりません。
銀行であれば、大手3社ならまあなんかあっても大丈夫でしょ、というのがどこかにありますが、残念ながら仮想通貨取引所に関してはまだそれがありません。
ですので、その中でも大手と言われるところを複数開設しておくことが大切だとつくづく感じております。
多すぎてもよくない理由
一方でリスク分散として多ければ良いのかというと、それもそれでまたリスクがあります。
そのリスクは、急騰急落時に、取引所が多すぎて「売り買いが間に合わない」ということです。
市場がどんどん暴落していく中で、取引所Aにログインして売る、取引所Bにログインして売る、というのを繰り返さなければなりません。しかも通貨が1つであれば問題無いですが、複数あればさらに煩雑になります
平常時に落ち着いて売り買いしているときであればなにも問題ありませんが、緊急時に焦って複数の処理をしていくことは非常に大変です。
ですので、個人的にはせいぜい3つか4つくらいの取引所を持ち、その中でもそれぞれ通貨を絞っておくことが重要だと思っています。
どの取引所がよいの?
では実際どの取引所を開設すればよいのでしょうか。
それぞれ特徴がありますので、これが良い!とは言えませんが「リスク分散」という観点からみるとやはり大手の取引所がよいかと思います。
メジャーどころを列挙すると
・bitFlyer
・GMOコイン
・DMMビットコイン
あたりかと思います。
ちなみにボクはCoincheck、bitFlyerに加え、最近「bitbank(ビットバンク)」という取引所を開設しました。こちらは指値注文できるコインの数が多かったので、最近開設しました。メジャーどころには挙げませんでしたが、国内の取引所では人気のほうで、実際使いやすいですし全く問題ありません。
結局指値注文できないと手数料が大量にとられてしまうので、もっと早くから開設しておけばよかったなーと思う今日この頃です。
この3つで現状まったく問題なく運用できております。
もう一つGMOコインが「手数料無料で送金可能」という特徴をもっていたり、少し気になって言う「ポルカドット」というコインを国内で唯一最近扱い始めたので
近々開設しようかな~と思ったりしています。
そんなこんなでどんどん増えていく気もしますが、まずは最低2つ、できれば3つの取引所を開設することをお勧めします。
ボクが初めて開設したときの様子はコチラの記事にあげておりますので、ぜひ参考にしてみてください。
投資は自己責任、とよく言いますが、単なる売買だけでなく、取引所の選定からすでに自己責任だなと記事を書いていて痛感しました。
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