みなさんWebブラウザと言えば何を使っていますか?
今は割とGoogleChromeを使われている方が多いのではないかと思います。
私もそうでした。が、この度別のブラウザを使っていこうかと思います。
それが「Brave」というブラウザです。
おそらく聞いたこともないかと思いますが、なんとこのブラウザ、使っているだけでお金が稼げるということで今とても注目されているんです。
そんな怪しさ満点のWebブラウザですが、この度無事に日本でも使えるようになり、さっそく使ってみたので、このブラウザの仕組みとともに、解説していきたいと思います。
稼げるブラウザ「Brave」とは
どんなブラウザ?
そもそもこの「Brave」とはなにかというと、皆さんが普段使っているWebブラウザの一つです。
Google ChromeやFirefox、Windows Edge、Safariなどと同類です。
ですので、普通にブラウザをインストールすれば今からさっそく使うことができます。
https://brave.com/ja/
ではこのブラウザの特徴は何かというと、なんとこのブラウザ、Web広告をカットできるんです。しかも無料で。なので、YouTubeなんかを見てても広告が一切入らず、めちゃくちゃ快適です。
いやいや、このご時世、広告なしでWebが見れるのか?という話ですが、それを可能にしたのがこのBraveなんです。
そして究極は、このブラウザ、使っているだけで仮想通貨がもらえるという打ち出の小槌のようなブラウザなんです。
全く信じがたいと思いますが、その仕組みを理解すると、きちんとしたビジネスモデルが浮かび上がってきます。
Braveのコンセプト
そもそもこのBraveのコンセプトから説明していきます。
毎日インターネットを使うにあたり、今ではGoogleなどの広告が当たり前の世の中ですが、結構邪魔ですよね。
これだけ普及しているということは、ある程度成功しているということだと思いますが、やはり広告にストレスに感じている方も多いかと思います。実際に私もYouTubeとかで広告が出ると、だいたい5秒後にはスキップしています。またセキュリティの面でも自分の好みなどがばれ、プライバシーの観点からも抵抗のある方もいたりします。
そこで登場したのがこのBraveです。
ただひたすらに広告を打ち続けても、興味ない人は見ないし、広告を出している側も、無駄打ちが多い。
なのでこのBraveでは、広告表示が「選択式」になっています。
つまり、「広告見たくない人は見なくていいよー」というブラウザなんです。
広告が出ないからストレスフリーで表示も早く、しかもトラッキングもされないよ、というブラウザです。
・・・ん?
それじゃあ、わざわざ広告表示する人なんていないんじゃ?
そうです、実際たぶん誰も表示しません。なので、広告表示をオンオフ可能な「選択式」にしている意味がさっぱり分かりません。わざわざ広告が見たいという人は、中にはいるかと思いますが、少数派であることは想像に難くないと思います。
でも、企業としてはブラウザ上に広告を出したいわけです。
そこでこのBraveがとった手段は、
「広告表示をオンにした人には、お金あげるよー」
という仕組みにしたんです。
つまり
①広告をオフにしたら、インターネットを広告なしで快適に使える
②広告をオンしたら、今まで通り広告出てストレスは感じるけど、その分お金がもらえる
というこの2択をユーザーが選べるブラウザというわけです。
なるほど!と思う反面、広告側はそれで儲かるのか?という疑問が出てきます。
それでは、この「Brave」というブラウザのお金の流れを見ていきたいと思います。
Braveで稼げる仕組み
Braveは、「ユーザー」、「パブリッシャー」、「アドバタイザー」という3者の三角関係で成り立っています。
簡単にまとめると、
パブリッシャー・・・広告を広める側
アドバタイザー・・・広告を打つ側
となります。
まず、インターネットを使う私たちは「ユーザー」に位置します。
「アドバタイザー」は広告を打つ側なので、何か商品とかを販売している企業などをイメージしてみてください。
そしてもう一つの「パブリッシャー」ですが、こちらは広告を広める人たちのことで、ブロガーとかをイメージしてみるとわかりやすいかと思います。
ではお金の流れを整理してみましょう。
*厳密にはお金ではなく「BAT」という仮想通貨のやり取りになります。
①ユーザーが広告を非表示にした場合
「ユーザー」→非表示なのでお金もらえない(でも広告非表示なので、ネットはサクサク)
「パブリッシャー」→非表示なので広告が表示されず、お金もらえない
「アドバタイザー」→広告非表示なので商品も売れず、お金もらえない
とい状態になり、ただただユーザーのみが得をする状態です。使う側としては理想です。
が、当然Braveの運営側も稼がなくてはいけないのでブラウザに広告を出したいわけです。そこで、広告を強制的に載せているのがGoogleです。
ですが、Braveではここで、広告表示をオンにした人のみ、広告を表示させます。
すると、、、
②ユーザーが広告を表示する場合
「ユーザー」→広告を表示するのでお金がもらえる
「パブリッシャー」→広告が表示されるので、広めたお礼としてお金がもらえる
「アドバタイザー」→広告が表示され、商品が売れることでお金が儲かる
という、win-win-winの関係が出来上がるんです。
唯一、ユーザー側がネットを使う際に広告が表示されストレスを感じることがありますが、それも「自分で選択している」わけなので許容範囲となります。
なんとも見事な戦略です。
ボクも詳細までははっきりと調べていませんが、ユーザーが7割、残りの3割を運営(Brave側とパブリッシャー側)で分けるという分配だそうです。
支払われるお金は「BAT」というトークン(仮想通貨)
では、実際にWebブラウザを使用してもらえる「お金」ですが、こちらは直接「円」や「ドル」でもらえるわけではありません。
ここで出てくるのが仮想通貨(暗号資産)です。
このBraveを通じて支払われるのは「BAT(ベーシックアテンショントークン)」と呼ばれるトークン(通貨)になります。トークンって何?という方は、仮想通貨の一種と考えていただいて大丈夫です。(厳密には違いますが)
簡単に言うと通貨ではなく、「引換券」のようなイメージです。
ネットを使えば使うほどこの「BAT」という引換券をもらえ、それを「円」に交換することができるんです。
結果、お金が稼げるよというモデルとなります。
もう一つの特徴「投げ銭」
さて、このBraveですが、実はもう一つ面白い機能があります。
それが「投げ銭」です。
ブラウジングをしながら稼いだBATは必ずしもお金に変える必要はありません。
たとえば、お気に入りのYouTuberやブロガーなどに「投げ銭」として送ることができるんです。
その場合、クリエイター側がBraveに登録しておく必要があります。
なので、さっそくこのブログ「ワンコインマン」も登録してみました。
ぜひ、Braveを使ってみた方は「投げ銭」を使ってみてください。笑
1BATでも喜びます!(執筆時:1BAT=約130円)
日本でもついに開始!(5月13日)
なかなか画期的な仕組みであったこのBraveですが、今まで日本ではこの引換券をもらえる機能がありませんでした。(正確に言うと、「BAP」という「BATのポイント」がもらえましたが、こちらはお金には替えられないものでした)
それが、ついに、bitFlyerと提携し、BraveブラウザとbitFlyer口座を連携させることで、直接このbitFlyerにBATが入る仕組みができたんです。
日本ではまだまだなんだろうなと思っていた矢先、突然ビットフライヤーからこんな連絡がきたので、さっそく使ってみました。
BATをもらうためのBraveの設定方法はこちら。とても簡単なのでぜひやってみてください。
というわけで、今回は、次世代ブラウザ、Braveについて解説してみました。
GoogleChromeに替わるブラウザとなるか、楽しみにしてみましょう!
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