今、世界中で話題になっているブロックチェーンの技術があります。
それが「NFT」です。
「NFT」とは「Non-Fungible Token」の略で、「非代替性トークン」と呼ばれています。
つまり、「替えの効かない電子データ」ということです。いまいちピンとこないかもしれませんが、これが世界中で話題沸騰なんです。
この技術をによってただの「電子データの絵」が、約75億円で売られた、というニュースが最近ありました。
もはや意味がわからない。。。
ただの電子データになぜ75億円も?コピーじゃダメなの?と思う方もいるかと思います。
実はこのアートは、「この世に一つしかない」と証明されているんです。
だからこそ、価値がつき、現実の世界と同じように売買されたんですね。
なぜそれが世界にたった一つと証明されるのか?
そこで登場するのが「ブロックチェーン」です。
改ざん不可のブロックチェーン技術を使うことで、様々な電子データを、世界で「唯一無二」のデータにできるというものです。
今までとなにが違うか?
わかりやすく、まずは現実世界から見ていきましょう。
世界に100個しかない時計にはシリアルナンバー「001」~「100」までの番号が振られており、さらに購入時に証明書などもついてきます。
そうすれば、「001」を持っている人がだれか、は一目瞭然です。
コピーも作られないし、「001」の希少性を証明することも簡単です。
では、電子データだった場合はどうでしょうか?
たとえば、みなさんがLINEで友達に写真を送って、その友達がその写真を自分のスマホに保存したとします。
この場合、どちらがこの写真のもともとのオリジナルだったかを証明するのは難しいですよね?ただ、写真であればオリジナルはどっちでもよいので、何の問題もありません。
では、これがある有名なデザイナーが作ったオリジナルの「絵」だったとします。
同じように、その「絵」のデータをLINEで友達に送った場合、その友達がその「絵」を自分が書いたものだと主張した場合、写真の時と同じようにどちらがもともとのオリジナルかを証明できないので、デザイナーの書いた「絵」はそのままパクられてしまう、という問題が起こります。
電子データの問題点
ここで問題なのが、どちらがこの絵の「所有者」かを証明できないことです。
もし、元々の絵はデザイナーさんが作ったものだよということを100%証明することができれば、デザイナーさんの絵が誰かにマネされたり、悪用されたりすることはなくなります。なぜなら出回ってきたものがデザイナーさんのものでないことが一目瞭然だからです。
ボクは、NFTというものを考えるとき、一番わかりやすいのがこの「所有者」という考え方だと思っています。
ボク自身このNFTという考え方を知ってから、いったい何の役に立つのか?今までと何が違うのか?をよく理解していませんでした。
ですが、この「所有者」が特定できる技術だときちんと理解できた時、NFTの価値がはっきりとわかりました。
なぜ「所有者」の特定ができるのか?
では、なぜNFT(非代替性トークン)は、「唯一無二」を証明できるのか?
それは、作ったデータを「ブロックチェーン上に記録するから」です。
以前の記事でも紹介した通り、ブロックチェーンは「改ざん不可」です。
なので、「この絵のデータはAさんのだよ」と一度記録してしまうと、それは永遠に残るわけです。
それをコピーした場合、「このコピーがBさんのだよ」と記録されるため、もともとの「オリジナルはAさんのだよ」がきちんと記録に残っているんです。
ブロックチェーンを使っていない今までのデータのやり取りでは、記録がないのでそれを証明できなかったというわけです。
先ほどの例でいうと、デザイナーさんが絵を作ったら、その絵のデータをブロックチェーン上に記録してしまえば、「この絵はデザイナーAさんのモノです」という記録が残り、その瞬間に「唯一無二」のデータになる、ということです。
これは「絵」だけでなく、あらゆる電子データで可能です。
音楽データもそうですし、最近ではTwitter創業者の初ツイートが「NFT」化され、売買されておりました。すごい世界ですよね。
こうして様々なクリエイターが作成した画像や音楽データの所有者が明確になり、コピーかどうかの区別が容易にできるようになるという点です。
NFTの活用例
まずNFTはゲームの世界で人気がでてきました。
その火付け役となったのが、「CryptoKitties」というゲームで、
猫を配合したりして、育てるゲームです。
めちゃくちゃ普通じゃん。。。
と思った方もいると思いますが、ここからがブロックチェーンを使ったゲームの真骨頂です。
ここで育てた猫は「唯一無二」のあなただけの猫で、複製などができないものとなります。これが今までのゲームとは違います。
伝説のポケモン「ミュウ」ですら、ぶっちゃけ世の中には結構いましたよね?
ですが、ここで育てた猫は、どんなに頑張ってもあなただけの猫になるんです。
その外にも、SandBoxという土地を売買したり所有したりするゲームもあり、実際に土地を買ったりするんですね。その他にもキャラクターや道具の売買などもできるそうです。
今までとの違いは、これがリアルのお金で使えるという点です。
FFやドラクエの中での通貨は、そのゲームの中でしか使えませんでした。
ですが、ここで売買する通貨は実際に仮想通貨を使うので、リアルなお金として使えます。
なので、たとえばゲーム内で土地の値段が上がったとして、それを売ったら、実際に現実で使える仮想通貨として手に入れることができるんです。
なんだかゲームを頑張りたくなります。
その外にも、トレーディングカードやアイドルの画像、プロスポーツ選手の画像などが「この世で一つ」という価値をもって出回り始めています。
今後はますますデジタル化していく世の中で、海賊版や違法コピーなどの問題を解決する技術として、今後NFTがますます広がっていくことは間違いありません。
なので、自分も少しずつ、この世界に身を置いていきたいと思います。
ボクも詳しい技術的なことはさっぱりわからないので、たぶんこんな感じだろうなってことで書いてみました。笑
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